CTAのテキストを変えてコンバージョンが60%アップ[A/Bテスト]
ウェブサイト全般にいえることですが、特にランディングページではCTAの配置や大きさ、配色など、1つのボタンに対してもコンバージョン率最適化のために改善を続ける必要があります。
ボタンに表示する文字(アンカーテキスト)も、どういった表現ならユーザーがボタンをクリックしたくなるだろうかといろいろ考えて決められていると思いますが、このボタンに表示するテキストの内容を少し変えるだけでも、コンバージョンに大きな影響がでるようです。
目次
ボタンの表示内容の変更でコンバージョンが60%アップ
インドを拠点にA/Bテストツールを提供するWingifyのブログで、ボタンのテキストを変更することでコンバージョンがどれぐらい変化するのか検証されています。
A/Bテストが行われたのは、アメリカのホーム・セキュリティー最大手ADTのウェブサイトです。
A/Bテストの内容
テスト内容は、コンバージョンにつながるボタン(CTA)のテキストを変更するというもので、もともとは「BOOK A FREE SURVEY (無料調査を予約する)」だったのですが、「GET A FREE QUOTE (無料の見積りを依頼する)」に変更してテストが行われました。
変更前:BOOK A FREE SURVEY(無料調査を予約する)
変更前の状態では、CTA(画像の右上にあるボタン)に、BOOK A FREE SURVEY (無料調査を予約する)と表示していました。
その後、他のデザインは全てそのままで、ボタンに表示するテキストをGET A FREE QUOTE (無料の見積りを依頼)に変更されました。
変更後:GET A FREE QUOTE(無料の見積りを依頼する)
結果
このテストの結果、コンバージョンが60%も増加したそうです。
CTAのテキストを変更するだけでも、コンバージョンが60%も上昇するというのはインパクトがありますね。
テキストの変更だけでこれほどの効果が表れたのは、テキストから受けるイメージが大きく変わったからではないかと思います。
BOOK A FREE SURVEY(無料調査を予約する)というテキストでは少し面倒なことになりそうだと感じたり時間がかかりそうだと感じそうです。
例えば、「調査」と「見積もり」だと、なんとなく「調査」の方が手間がかかりそうな感じがします。
また、無料調査をするというだけで、次のステップが不明な部分もありそうです。
一方で、GET A FREE QUOTE(無料の見積りを依頼)の場合は、ユーザーが煩わしいと感じる度合いも低く、目的がしっかり明確になっている印象があります。
広告費を増やしたりサイトを大幅にリニューアルすることなく、ボタンのテキストを少し変更するだけでコンバージョンがこれだけ変化する場合があるというのは、とても興味深いですね。
出典:CTA Copy Change from ‘Survey’ to ‘Quote’ Increased Leads by 60%