直帰率が下がらない?! そんな時に確認すべき5つのチェックポイント
アクセス解析をしていて直帰率が気になる方も多いと思います。
ユーザーにもっといろいろなページを見てもらいたいのに、ほとんどのユーザーが直帰している状況だと寂しくなりますよね。
デザインを変えてみたり、いろいろ工夫しているのに直帰率が下がらないと悩まれている方は、一度こちらをチェックしてみてください。
目次
直帰率とは
直帰率とは、一言でいうと「1ページしか閲覧されなかったセッションの割合」で、ユーザーが閲覧を始めたページから他のページに移動することなくサイトを離脱した場合、「直帰」ということになります。
例えば、ページAから始まって他のページを閲覧しないまま帰ってしまうと、それはページAの直帰率に含まれます。
でも、ページB ⇒ ページC ⇒ ページA(離脱)となった場合は、ページAから始まったセッションではありませんので、ページAの直帰率には関係しません。
この場合は、ページAの離脱率が関係します。
具体的に、以下のような場合、ページAの直帰率は100%となります。
・ページB ⇒ ページC ⇒ ページA
・ページA ⇒ 離脱
それでは、直帰率を下げるために確認すべきチェックポイントをご紹介します。
① ファーストビューは魅力的か?
ファーストビューとは、サイトに訪れたユーザーが最初に目にする箇所のことで、ページをスクロールする前に表示されている部分(1画面)になります。
このファーストビューは、サイトの印象を左右する重要な部分となりますが、直帰率にも影響します。
一般的に、ユーザーがそのサイトを見るか去るかを判断する時間は、アクセスしてから3秒といわれています。
つまり、わずか3秒でサイトを魅力的に見せたり、もっと読みたいと思わせる必要がありますので、ファーストビューがとても重要になります。
ただ、ファーストビューはそのサイトの種類や業種、ユーザーの属性などによって様々なパターンがありますので、それらを考慮して制作する必要があります。
例えば、オーガニック系の商品を扱うECサイトで女性のユーザーがメインの場合に、インパクトが強すぎる男性的なファーストビューにしてしまうと、多くのユーザーから自分に合わないサイトと判断されて直帰率が高くなる可能性もあります。
そのため、ターゲットとなるユーザーが何を求めているのかを理解し、そのユーザーが魅力的と感じるファーストビューにすることが重要です。
② 「ページタイトル」や「スニペット」とコンテンツはマッチしているか?
ユーザーが検索してサイトを探す場合、サイトを開いて自分が求めているサイトかどうかを判断します。
もし、ユーザーが「このサイトには自分が求めているものがない」と感じると、すぐにそのページから去ってしまいます。
そのミスマッチを避けるためには、ページタイトル(タイトルタグ)とスニペット(ディスクリプション)が重要になります。
検索してサイトを探すユーザーは、検索結果に表示される各サイトのページタイトルやスニペットを読んでサイトに訪れるかどうかを判断しますので、その箇所でページの内容を的確に表現する必要があります。
また、検索キーワードとそのキーワードで表示されるページがマッチしていないと直帰率が高くなりますので、その点も注意が必要です。
可能であれば、検索キーワードごとに最適化されたページが表示される方が直帰率だけでなくコンバージョン率にも良い影響を与えます。
どの検索キーワードでどのページが表示されているのかチェックして、ミスマッチのために直帰率が高まっていると判断した場合には、ページタイトルやスニペットを修正したり、サイト内のコンテンツの修正が必要になります。
なお、最近ではユーザーがサイトに訪れるかどうかを判断するためにページタイトルよりスニペット部分を重視しているというデータもあります。
SEOを重視している方は「タイトルタグは意識しているけどディスクリプションはあまり重視していない」という方も多いかと思います。
でも、サイトのクリック率の向上を目指す場合は、各ページのディスクリプションも見直してみると良さそうです。
③ 内部リンクの配色や配置は問題ないか?
せっかくユーザーがサイトを気に入ってくれたとしても、読み進めるためのリンクが親切でないとユーザーは去ってしまいます。
直帰率が高い場合、デザイン自体の修正を検討される場合もあると思いますが、その前にまずは内部リンクの内容や配置などについて改善できる部分はないか検討された方が良いかと思います。
例えば、ユーザーがページを読み進めていて他のページも見たいと感じた時に、画面上にそのリンクが表示されていないとユーザーはリンクを探さないといけなくなります。
少しでも面倒だと感じさせてしまうと、ユーザーはそのサイトに興味をなくしUXも低下させてしまいますので、できるだけ親切な分かりやすい配置を心掛けましょう。
ンクの周辺に目立つ色やコンテンツが多いとユーザーがリンクを見つけられなくなる場合もありますので注意が必要です。
また、フラットデザインで制作されたサイトは、内部リンクをゴーストボタンにしている場合も多いと思いますが、重要なリンクのクリック率が低いと感じる場合は全体に色をつけるなど工夫してみると良いかもしれません。
④ アンカーテキストは分かりやすいか?
内部リンクのアンカーテキスト(リンクの文言)は、ユーザーにとって分かりやすく、そのリンク先のページがどのような内容なのか想像できるようなテキストにしましょう。
もちろん、アンカーテキストの上部にしっかり説明があれば、「詳しくはこちら」でも大丈夫です。
⑤ もともと直帰率が高くなりがちなコンテンツではないか?
例えば、「○○○○とは?」や「○○○○ 価格」といったキーワードで表示されるページの場合、ユーザーはその情報を見ることが目的になっているため、解決した時点でサイトを離脱することがほとんどです。
何かを調べているユーザーにとって、そのページだけで十分な情報があれば他のページを閲覧する必要がありませんので、どうしても直帰率は高くなってしまいます。
ただ、このように書くと「それなら情報を小出しにしてページを分けた方が良いのではないか」という考えもあるかと思いますが、その場合は、ユーザーから「求めている情報がすぐに見つからない」と判断される可能性がありますので、ページを移動するよりもサイト自体から離脱される可能性の方が高くなると思います。
(アンカーテキストの内容やリンクの設置方法を工夫すれば、ユーザーが留まる確率も高くなると思います)
このようにサイトのタイプによっては、どうしても直帰率が高くなる場合はあると思います。
サイトのタイプ別直帰率
サイトのタイプによって直帰率は大きく変わります。
例えば、LP(ランディングページ)の直帰率は高めで70%~80%といわれています。
また、ポータルサイトは、目的のページを探したり、いろいろなページを見たいという目的があるので、直帰率は低めで20%~30%といわれています。
直帰率を同業他社と比較してみる
自分のサイトの直帰率が高いと感じていても、実は同業他社と比較すると十分低い又は平均値である可能性もあります。
以下は、業界別(33業界198サイト)の平均直帰率がまとめられたデータです。
出典 http://www.ginzametrics.jp/blog/
・ネットスーパー 21.83%
・オンライン英会話 24.26%
・アパレルコマース 26.24%
・自動車メーカー 26.81%
・デリバリー 27.94%
・旅行サイト 28.42%
・ネット証券 28.52%
・自動車保険 29.03%
・引っ越し 30.23%
・総合通販コマース 30.76%
・フィットネス/ジム 31.73%
・ネットバンキング 33.30%
・塾/学習教材:高校生 33.46%
・中古車検索 33.84%
・アルバイト求人サイト 34.85%
・塾/学習教材:小学生 35.17%
・ネット回線 35.25%
・飲料メーカー 35.84%
・マンション販売 36.47%
・家電量販 36.61%
・食材宅配コマース 37.10%
・レストラン検索 38.26%
・不動産検索 38.31%
・人材派遣 39.07%
・英会話 39.63%
・家電/電機 41.08%
・パソコンコマース 41.12%
・ホームセンター系コマース 42.57%
・転職サイト 46.10%
・化粧品や健康食品系コマース 47.45%
・大規模ニュースメディア 50.61%
・エステ 56.83%
・ネットマーケティング/ネットビジネスメディア 70.35%
まとめ
直帰率は、内部リンクの配置やリンクのテキストを変更するだけでも大きく改善する場合があります。
余裕があればA/Bテストによって比較を繰り返していくことで、できるだけ低い直帰率を実現することが可能になります。