【SEO対策】2023年を振り返って感じた最新の動向
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マーケティング

僕はSEOに関わるようになって15年ぐらいになります。
15年前のSEOの状況はというと、「被リンク」と「タイトルタグ」、そして「H1タグ」の重要度がかなり高くて、この3つを押さえておけば、収益性の高いキーワードでも上位に表示することは比較的簡単でした。
当時は内容が薄くてもページ数の多いサイトは検索結果の上位に表示されやすかったりしました。
また、近年はページ内のテキストのボリュームも必要なケースがありますが、以前はキーワード以外のテキストがほとんどなく内容の薄いページが上位に表示される場合もありました。
SEOの世界は、効果があると分かるとみんなが同じ施策をするので、Googleといたちごっこのようにしながら、効果のある施策は時代とともに変化してきました。
今年を振り返ってみて実感した2023年のSEOの現状についてお話したいと思います。
SEOを意識しすぎたサイトはSEOに不利
いまSEOで逆効果になるのは、一言でいうと「SEOを意識しすぎたサイト」です。
それは最近になって突然そうなったのではなく、ずっと前からそうだったのですが、その傾向が一層強まっています。
この傾向は、間違いなくさらに強くなると思います。
SEOを意識しすぎたサイトとは?
SEOを意識しすぎたサイトとは、「実際のユーザーではなく検索順位だけを意識して運用しているサイト」です。
例えば、以下のようなサイトが当てはまります。
タイトルタグにキーワードを羅列したページ
昔は、あまり深く考えずにタイトルタグにキーワードを入れるだけでSEOの効果がありましたが、いまはけっこう気を付けないと逆効果になってしまいます。
例えば、SEOを意識しすぎてタイトルタグに狙ったキーワードを複数回使うと、検索結果に表示されるタイトルタグがGoogleによって書き換えられたり、SEO的に不利になったりします。
これはSEOを狙った訳ではなく、意図せずにそうしているサイトも多いと思うので、一度、検索結果を実際に確認してみた方がよいでしょう。
内容の薄いページを量産しているサイト
内容が薄いページとは、1ページごとのボリュームがほとんどなく、その内容もオリジナル性がないような、ただページ数だけが多いようなサイトです。
このようなページが大半を占めるサイトはSEO的に効果がないだけでなく、それらのページ自体がインデックスされなくなります。
「インデックスされないページ」は、Googleのクローラーがページを確認したうえで価値がないと判断しているため、検索結果には表示されません。
他のサイトから記事をコピペして作っているサイト
アクセス数を増やそうと思って記事を投稿しつづけても、その記事の内容が他のサイトのコピペだった場合はSEO的に不利になります。
SEOの問題だけでなく著作権の侵害にもなりますので、コピペは絶対にしないようにしましょう。
一方で、コピペではなく、きちんと引用するかたちで出典元も明らかにしてリンクで繋げている場合は、SEOの面でプラスに働く場合があります。
その場合のポイントとしては、出典元にできるだけ「権威性のあるサイト」を選ぶようにしましょう。
ただし、不自然なほどにリンクの量が多いと、今度はただのリンク集と判断されてしまいますので気を付けないといけません。
rel="nofollow"について
ちなみに、SEOに詳しい方は外部リンクに「rel="nofollow"」を付けられている方も多いと思います。
これについては、いまはそれほど神経質になる必要はありません。
そのリンクがユーザーにとって価値があり、リンク先が権威性のあるサイトであれば、特に「rel="nofollow"」を付ける必要はないと思います。
キーワードばかり並べた不自然な日本語のサイト
こういったサイトはもう少なくなっていると思いますが、昔はキーワードをとにかく詰め込んだページや、キーワードだけを太字にして表示しているサイトが多かったりしました。
いまのGoogleの検索結果では、そういったサイトが上位表示されることはとても少なくなりました。
完全とはいえませんが、Googleのクローラーは日本語の文法をだいぶ理解してきているので、キーワードばかり意識しすぎて不自然な日本語になっているサイトは評価されにくくなっているようです。
被リンクを購入しているサイト
今ではリンクを購入しているサイトは激減していると思いますが、念のため。
いまは、被リンクを購入してもほとんど効果がありません。
被リンクの効果は、そのリンク元のサイトの評価の高さに影響を受けるからです。
リンクを販売している会社が持っているサイトは、Googleから高い評価を受けているサイトではないことが多いので、SEOの効果はほとんどないと考えた方がよいでしょう。

いまのサイトに大切な施策とは?
ここまでは、SEOにNGな施策をご紹介してきましたが、逆にいま重要な施策についてご案内します。
ちなみに、ここからご紹介する施策は直接的にはSEOの効果がないものも含まれていますが、間接的にSEOの効果が期待できるのでオススメです。
ユーザーを重視したサイト作りが効果的
一言でいうと、「ユーザーを重視したサイト」がSEOに効果的です。
すごく抽象的ですが、GoogleやYahoo!の検索順位だけを意識しているサイトは、ユーザーをおろそかにしてしまうので、SEO的に不利になります。
ユーザーを重視したサイトの例をご紹介します。 直接的なSEOの効果がないものも含まれますが、間接的・長期的にはSEOに効果的な施策になります。
導線がしっかりしていて行き止まりがないサイト
サイトに訪れたユーザーが、きちんと目的のページに辿り着ける分かりやすさが大切です。
また、下層ページに行くと行き止まりになってしまうようなサイトは、ブラウザの「戻る」を使わないと戻れないので、ユーザーに不親切といえます。
例えば、ページの下側までスクロールしても、次に進むべき導線(リンク)などが示されていれば、ユーザーはサイトを回遊することができるので、親切なサイトになります。
あと、パンくずリストも設置するとよいでしょう。
Hタグの見出しを使用した分かりやすい文章の構成
ページにいろいろなトピックがある場合や、テキストのボリュームが多い場合などは、見出しを使用して文章を分かりやすくしましょう。
見出しで文章やブロックを分けることで、ユーザーにとって分かりやすいページになります。
そして、その見出しにはHタグを使用することで、Googleも構造を理解できるようになります。
ユーザーにとって読みごたえのあるページ
ユーザーにとって読みごたえのあるページは、自然に被リンクが増えるようになるので、結果的にSEOの効果につながります。
また、SNSでも取り上げられるようになるとアクセス数も増えるようになるので、検索結果以外のチャネルからユーザーの流入を増やすことが可能になります。
メタディスクリプションも丁寧に書いているサイト
メタディスクリプションはSEOの直接的な効果はありませんが、検索結果でのクリック率に影響します。
一見、ユーザーはタイトルタグのみに注目しているように思いがちですが、タイトルタグの下側に表示されるメタディスクリプション(スニペット)もサイトを見るかどうかの判断材料になっています。
サイトへの訪問率が高まれば、それだけファンを増やす機会が増えます。
ファンが増えれば、自然リンクも増えやすくなるので、長期的にはSEOの効果に繋がっていきます。
長期的な視点で効果のある施策とは?
「ユーザーの滞在時間が長いとSEOに効果がある」という内容をSEOに詳しい方なら聞いたことがあるかもしれませんが、このことはGoogleの公式な発表で否定されています。
ただし、ユーザーの滞在時間が長いことはサイトとしてはとても良い状態です。 SEOに直接的に効果がなくても、ユーザーの滞在時間を増やせるように努力した方が長期的にはメリットがあります。
ユーザーの滞在時間が長いという事は、それだけサイトの内容に価値があるので、徐々に被リンクが増えたり、ファンが増えたり、SNSで言及されるようになってきます。
その結果、Googleの検索順位にも良い影響が出てくるようになります。
ちなみに、SNSにリンクが貼られるのも直接的にSEOの効果はありません。
ただし、SNSで言及されるような状態になっているということは、インターネット上で話題になり出しているということなので、被リンクやサイテーションが増加するようになり、結果的にSEOの面でも良い影響を及ぼすようになります。
つまり、いまのSEOは直接的で短期的な効果を狙うと逆効果になりがちですが、ユーザーの満足度や充実度を意識したサイト作りをすると、結果的にSEOに良い影響がでるようになります。
一見、遠回りに感じますが、いまのSEOでは確実な近道といえるかもしれません。
SEOに重要な「サイテーション」とは
いまはブログだけでなくSNSでの交流が当たり前になっているので、昔ほどサイトからの被リンクが増える状況ではなくなってきています。
SNSからのリンクには「rel="nofollow"」が付いているので、SEOの効果はありません。
ただし、SNSでも「サイテーション」は期待できます。
サイテーションとは、サイト名や会社名、サービス名などの固有名詞で言及されることです。 Googleのクローラーが巡回できるインターネット上で、自社の会社名やサイト名などが話題になっていれば、Googleがその会社やサイトが人気だと判断できるので、SEOにプラスの影響を及ぼします。
リンクではなく、ただ文字として書いてあるだけでSEOの効果が期待できます。
また、前述のとおりSNSのリンクには rel="nofollow" が付いているので被リンク効果はありませんが、サイテーションであればそういったことは関係ないので、SNS上で話題になればなるほど効果的です。
ちなみに、FacebookのようなSNSなどの場合は、Googleのクローラーの巡回自体を拒否しているので、サイテーションの効果はありません。
また、「いいね!」の数などもGoogleは認識できないので効果はありません。 (ただし、間接的には効果があるといえます)
まとめ
2022年を振り返ってみて感じたのは、SEOを意識した施策はもう古いということです。
昔ながらのSEOではなく、ユーザーの満足度を追求したサイトがSEOで良い結果を得るようになりました。
ユーザーにとって価値のあるサイトが上位に表示されるようになったのはとてもいいことだと思います。
一方で、SEOは難しくなったと言うこともできますが、これは自然な流れだと感じています。
15年前からSEOの施策を行ってきて、いつも「最近のGoogleは賢くなってきた」と感じていましたが、もう小手先の施策は全く通用しないレベルになっています。
昔から「コンテンツの質が重要だ」と言われてきましたが、いまは本当にそのとおりだと思います。
ユーザーを第一に考えたコンテンツ作りは、来年以降も益々重要になっていきます。
この記事を書いた人
田中 寛昭
Design / Marketing
アメリカ・フロリダ州にあるウォルト・ディズニー・ワールドでホテルマンとして働いた経験があり、当時はフランス・イタリア・スイス・ドイツ・アフリカ・モロッコ・メキシコの人達とルームシェアをして暮らしていました。
20代半ばからは、M&Aに伴うデューデリジェンスや国立大学・国立病院の独立行政法人化、地価動向の調査・分析など、官公庁や自治体、裁判所、上場企業、金融機関等の様々な案件を経験。その後、Webサイトの運営や制作を手掛けるようになり起業しました。
