ブランディングを意識したWeb制作とは。デザインや構築で大切なこと
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マーケティング

ブランディングとは、ある企業、製品、サービス、あるいは個人に対して、特定のイメージやアイデンティティを構築し、強化するプロセスです。
ブランディングの目的は、特定のブランドを識別しやすくし、競合他社と区別し、消費者に対して強い印象を残すことです。
ブランディングの主要な要素
ブランディングはいくつかの要素が絡み合い形成されていくものです。
以下はブランディングの主要な要素になります。
ブランドアイデンティティ
ブランドイメージ
ブランドポジショニング
ブランドプロミス
ブランドストーリー
ブランドロイヤルティ
効果的なブランディングによって、企業は自社の製品やサービスの識別性を高め、顧客の信頼や親近感を得ることができ、最終的には市場での競争優位を達成することができます。
ブランディングは、企業の全体的な戦略と深く結びついています。
それぞれの要素の具体的な内容は以下のとおりです。
1. ブランドアイデンティティ
ブランドアイデンティティは、ロゴ、色、フォント、デザインなど、ブランドを視覚的に表現するものです。
ブランドアイデンティティは、消費者がブランドを認識しやすくするための重要な要素です。
Webデザインにおいては、競合他社と差別化するための配色や印象に残るメインビジュアルなど、Webデザイン全てが関わってきます。
2. ブランドイメージ
ブランドイメージは、消費者がブランドに対して持っている認識や感情です。
ブランドイメージは、広告、製品体験、顧客サービス、口コミなど、さまざまな要因によって形成されます。
もちろんサイトのUX(ユーザーエクスペリエンス)も深く関連します。
サイトに訪れたユーザーが素晴らしい体験をすれば、ブランドイメージはよくなりますし、サイトの印象が悪くなればブランドイメージも悪化します。
サイトに訪れたユーザーにストレスを与えないことも重要です。
この場合のストレスとは、お問い合わせ後の対応の速さやその内容といったものだけでなく、目的のページに辿り着きやすいか、ページの表示速度は問題ないか等、あらゆる顧客体験が関係します。
3. ブランドポジショニング
ブランドポジショニングは、市場におけるブランドの位置づけを指します。
競合他社との違いを強調し、ターゲット市場におけるブランドの独自性や差別化に関連します。
ブランドポジショニングは、マーケティング戦略の重要な側面であり、企業やサービス、製品などがターゲットの心理にどのように認識されるかを指します。つまり、ブランドが消費者の心の中でどのような位置を占め、競合他社とどのように差別化されるかに関わる概念です。
Webデザインでは、競合他社との差別化が求められます。
それは配色だけでなく、キャッチコピーなども関連しますし、どのような位置づけで自らを発信するかも大切です。
4. ブランドプロミス
ブランドが顧客に提供する価値や経験の約束です。
もう少し詳しく説明すると、ブランドが顧客に対して一貫して提供すると約束する価値や体験のことを指します。
これは、ブランドが消費者に対して約束する中核的なメッセージや信念であり、顧客がブランドとの関わり合いから何を期待できるかに関わってきます。
例えば、Appleのブランドプロミスは「革新的でユーザーフレンドリーなテクノロジーを提供する」といったものです。
これは、製品デザイン、顧客サービス、マーケティング戦略など、Appleのすべての側面に反映されています。
ブランドプロミスは、ブランド戦略の核心を成し、顧客の期待を形成し、顧客体験を導く重要な役割を担っています。
ブランドがそのプロミスを一貫して守ることで、顧客の信頼と忠誠心を築き、長期的なブランド価値を高めることができます。
Webデザイン、特にサイト内のテキストやキャッチコピーでは、ユーザーに対して提供できる価値や想いを明確にし、全てはそれに基づいた内容になっていなければなりません。
5. ブランドストーリー
ブランドストーリーは、そのブランドが持つ独特な歴史、価値観、アイデンティティを物語る形で伝えるものです。
このストーリーは、ブランドがどのようにして始まったのか、その背景にある動機や挑戦、成長の過程、そしてブランドが顧客に提供するユニークな価値に焦点を当てます。
例えば、以下のようなものがあります。
【起源】ブランドがどのようにして始まったか、創業者のビジョンや初期の挑戦
【進化】ブランドが成長し発展してきた過程。成功や失敗、重要な転換点も含まれる。
【核心価値】ブランドの基礎となる信念や原則。ブランド自身の意思決定に影響を与える要素
【顧客との関係】ブランドが顧客に提供する価値や体験
【文化とアイデンティティ】ブランドを代表するもの、社会や文化への貢献
Web制作においては、例えば「私たちについて」や「会社概要」などのページで、ストーリーをユーザーに伝えることができます。
ブランドストーリーはブランディングの面だけでなく、ECサイトなどではコンバージョンにも大きく影響する要素です。
ブランドに対する親近感や信頼を構築するうえで重要な役割を果たします。
6. ブランドロイヤルティ
ブランドロイヤルティは、消費者が繰り返しブランドの製品やサービスを選ぶ傾向を指し、強いブランドロイヤルティは持続的なビジネス成功に寄与します。
ブランドロイヤルティとは、英語で「忠誠」を意味する「Loyalty」から派生した言葉です。
日本語を混ぜると「ブランド忠誠度」といえ、消費者が特定のブランドに対して継続的に好意を持ち、他の代替品や競合ブランドよりもそのブランドの製品やサービスを選ぶ傾向のことを指します。
ブランドロイヤルティは顧客の満足度、信頼、感情的なつながりに根ざしています。
例えば「自社の商品を何度も繰り返し購入してくれる。」「家族や友人に積極的に薦めてくれる。」「他社より金額が高くても継続して利用してくれる。」「SNSで積極的にリアクションしてくれる。」といったことが代表的です。
Webサイトの運用においては、SNSと連携させたり、知り合いにシェアしやすい機能を実装することなどで、よりエンゲージメント率を高めることが可能になります。
まとめ
ブランディングを重視したサイトの運用では、サイトを通じてブランドのアイデンティティ、価値、ストーリーを効果的に伝え、顧客との関係を強化することを目指します。
サイト上で単に製品やサービスを紹介するだけでなく、訪問者にブランドの独特な世界観を体験してもらうことも大切になっていきます。
この記事を書いた人
田中 寛昭
Design / Marketing
アメリカ・フロリダ州にあるウォルト・ディズニー・ワールドでホテルマンとして働いた経験があり、当時はフランス・イタリア・スイス・ドイツ・アフリカ・モロッコ・メキシコの人達とルームシェアをして暮らしていました。
20代半ばからは、M&Aに伴うデューデリジェンスや国立大学・国立病院の独立行政法人化、地価動向の調査・分析など、官公庁や自治体、裁判所、上場企業、金融機関等の様々な案件を経験。その後、Webサイトの運営や制作を手掛けるようになり起業しました。
